『冬の庭』(松の実と抹茶の練り切り)

January 7, 2015

 

目に焼き付いて離れない風景に出あいました。

何度も行ったはずの京都なのに、初めて訪れた東福寺・方丈「八相の庭」。

臨済宗大本山東福寺の中にある その庭は作庭家・重森三玲氏によるもの。

重森氏は作庭家でありながら、庭園はもちろん茶道、華道に精通し、

書道、絵、陶芸までたしなむという驚くほどの知識や情報の持ち主。

自然素材を活かしながら 独自の鋭い感性を持ってシンプル&モダンで前衛的な庭を作り続けられたそうです。

市松模様は三玲好みと言われ、敷石と苔を市松に配した庭がありました。

規則正しく並んだ石が奥に行くにつれ背景に溶け込んでいく様は、西に誕生した仏教が東に広がる様子を表現しているのだとか。(参照:永遠のモダンを求めつづけたアヴァンギャルド 重森三玲)

素晴らしい景色を写真に収めようと何度かシャッターを押しましたが、

その時間すら惜しいと思うほど ずっと眺めていたい庭でした。

私が訪れたのは年末で、お正月を迎える為の庭木の剪定作業の最中。

白い冬の朝日の中、あたり一面に松葉の香りが漂っていました。

 

さて7日で松の内も終わりですが、清々しい松の香りと共に記憶に残る美しい市松模様の庭を、いつまでも覚えていたくて、写真のお菓子を作ってみました。

苔に見立てて抹茶を振り掛けたそぼろ餡の中には、松の実を忍ばせてあります。

 

『冬の庭 Huyu-no-Niwa』Bean-jam confectionery which expressed the design of Japanese garden of the moss , flavored with powdered green tea and pine nuts.』*styling / photo / saucer and sweets : Midori Morohoshi

 

目の前にある 姿かたちばかりに捕らわれてしまうと、一瞬は感動しても すぐに忘れ去ってしまう。

でもその奥にある、目には見えない確かなモノを感じ、知る事が出来ると、いつまでも心に響き続けるのだと思います。

多分 庭に限らず 人もモノも同じかな?

 

残念ながら重森三玲氏は既に他界されていますが、吉田山の旧重森邸は美術館として見学が可能との事。今度ゆっくり訪れてみたいと思います。

 

◆重森三玲庭園美術館<旧重森邸> ※見学希望者は前日までに要予約

京都市左京区吉田上大路町34

Tel: 075-761-8776

E-mail: shigemori@est.hi-ho.ne.jp


http://instagram.com/MidoriMorohoshi/

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